ダチョウに関する素朴な疑問を集めました ダチョウに関する素朴な疑問・珍問大募集!
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日本ではどこで飼育されているの?
 亜寒帯から亜熱帯まで、南北に細長く、気温差の大きい日本ですが、ダチョウは、北は北海道から、南は沖縄まで全国で飼育されています。もともと、アフリカの砂漠やサバンナに生息するダチョウは、昼間の気温が50℃近くになり、夜間は0℃近くまで急激に下がる、過酷な環境に適応した動物ですので、暑さや寒さには非常に強いのです。
 
国内ではどのくらい飼育されているの?
 日本国内の飼育状況は、平成16年の統計では、飼育件数で411件、飼育羽数で8,338羽(農林水産省調べ)となっています。
 
何を食べているの?
 ダチョウは、雑食性の動物で、野生では、草や葉、枝、木の実のほか、昆虫やトカゲなどの小動物も食べるそうですが、普段は明るい緑の草などの植物を好んで食べます。牧場では、ダチョウ用に餌を配合したり、専用の製品化された餌を与えるほか、牧草や野菜くずなどの産業副産物も餌として利用されています。
 また、栄養価がダチョウの成長に適している「アルファルファ」という牧草を与えることもあります。
卵はどのくらい産むの?
 一羽のメスで、年間平均約40〜50個の卵を産むと言われています。産卵数は、メスのストレスや栄養などのコンディションや、経産年数によって異なります。優秀なメスは、年間100個前後の良質の卵を産みます。
 メスは交尾後すぐ、20個前後の卵を約2日に1個の間隔で産み続け、その後一定期間休んだ後、また同様に生み出します。このローテーションを繁殖期の間に何回か繰り返します。
 産卵時間は、だいたい午後3〜5時の夕方で、まれに夜間や午前中に産むこともあります。
どのくらいで大きくなるの?
 孵化直後のヒナは、体重約1kg程度です。このヒナが、約1年で体重100kg程度に成長します。
鳴くの?
 ヒナのダチョウの鳴き声は「プルルル・・・」とか「ピロロロ・・・」とか、小鳥のような鳴き声です。成鳥は、めったに鳴きませんが、オスはのどを大きく膨らませて、「ブォーン、ブォーン、ブォーーーン」と大きな声で鳴きます。雌は、驚いたときや、警戒しているときに、「クェッツ!」(文字で表現しづらい・・・)と鳴きます。
 
種類は?
 ダチョウ自体の種類は1種ですが、亜種として4種存在します。(既に絶滅した「シリアダチョウ」を含めると5亜種です。)この亜種は、羽や首の色から大まかにブルーネック系とレッドネック系に分けられ、前者には「北アフリカダチョウ」と「マサイダチョウ」が、後者には「ソマリアダチョウ」と「南アフリカダチョウ」が属します。また、「北アフリカダチョウ」、「南アフリカダチョウ」、「シリアダチョウ」を人為的に交配させた「アフリカン・ブラック」という改良種がつくられました。現在、日本の各地で飼育されているダチョウの大部分は、この「アフリカン・ブラック」です。このアフリカンブラックの特徴は、体の大きさがコンパクトでおとなしく、飼育しやすい上に、早熟で産卵数が多く、羽や皮革の品質が高いことがあげられます。
 
大きさは?
 現在、日本で最も多く飼育されているアフリカンブラックは、成鳥で、体重約120kg、頭高2.5m程度になります。
寿命は?
 ダチョウの寿命は、約50〜60年といわれています。海外の牧場では、80年以上生存した例があります。
 
どのように利用されるの?
 ダチョウは、捨てる部分が無いと言われる位、様々な分野で無駄なく利用することが出来ます。
例えば、「肉」や「内臓」は、料理の食材として利用され、「骨」からは良質のスープをとることが出来ます。また、「足の裏」は、「熊の掌」と同様に高級食材として、「足の爪」や「生殖器」は、漢方として利用されます。「羽」は、ダスターや装飾品、釣具の材料に、「脂」は、石鹸や化粧品、また食材としても利用できます。「筋(スジ)」や「角膜」は医療の分野で移植の研究が進められています。「皮」はバックやベルト、財布等の高級皮革品の材料となります。「卵の殻」は、エッグアートやランプシェードの材料やカルシウム剤の原料として、「卵の中身」は、もちろん食用として様々な料理に利用されます。







 
雄と雌の違いは?
 ヒナの時期は、外見的にはオスもメスも違いが無く、見分けるのは困難です。ただ、トリとしては珍しくオスは「ペニス」を持っているので、総排泄腔を反転させ、ペニスの有無を確認することで雌雄の判別が出来ますが、確実に判別するには、熟練した技が必要です。
 成長して性成熟してくると、ホルモンの作用により、雌雄の特徴がはっきりと現れてきます。オスは、羽の色が黒っぽくなり、嘴、眼の周り、頭頂部、足のすね、足の指などが赤身を帯びてきます。また、排泄を行う際に、ペニスを確認することが出来ます。一方、メスは、羽の色が灰色で、嘴や足のすねは黒っぽい色をしています。
繁殖期はいつ?
 日本国内での繁殖期は、気温などの影響により多少前後しますが、だいたい3月から9月ごろです。
 
卵の大きさは?
 アフリカンブラックの卵の大きさは、約1,200〜1,600g程度です。
孵化期間は?
 ダチョウの孵化期間は、約42日です。この期間中の温度や湿度により多少前後します。
 
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